サイズとフィット

ベアフットシューズのサイズの選び方、足の測り方と返品条件

ベアフットシューズのサイズは、いつもの靴の表示ではなく、測った足の寸法をモデルごとのサイズ表に照らして決めます。足長と足幅の測り方、サイズ表の読み方、注文前に読む返品条件、合わないときの原因をまとめました。

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ベアフットシューズのサイズは、いつもの靴のサイズ表示では決めません。測った足の長さと幅を、買うモデルのサイズ表に照らして決めます。つま先が広い靴でも、長さ・幅・甲・かかとのどれかが合わなければ歩きにくくなるからです。

足に合わない靴は珍しくありません。一般の靴を対象に18本の研究をまとめたBuldt と Menz のレビュー(2018年)によると、参加者の63〜72%が足の幅か長さに合わない靴を履いていました。合わない靴は、足の痛みや指の変形、たこ、うおのめと関連していたと報告されています。このレビューは関連を示したもので、靴が原因だと確かめてはいません。それでも、ベアフットシューズを選ぶときに「幅広の靴だから大丈夫」と考えず、寸法から確かめる理由にはなると僕は思っています。

このページでは足の測り方から始め、サイズ表の読み方、注文前に確かめる返品条件、届いた靴の試し方と進みます。靴そのものの特徴はベアフットシューズとはにまとめました。

足の長さと幅を、立って両足とも測る

壁際の紙に写した足の輪郭と、定規とペン
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足は立って体重をかけた状態で、左右とも測ります。できれば一日の後半に測ってください。Vivobarefootのサイズ案内では、座らずに立ち、一日の後半に測るよう勧めています。Barebaricsの案内も立って測る方法を示していて、理由は体重をかけると足が長くなるからだそうです。左右で0.5cmほど違うことがあるので、両足を測るようにとも書かれています。

用意するのは紙とペン、定規かメジャーです。靴下を履いて測るかどうかは、買うメーカーの測り方に合わせてください。左右とも同じ条件で測ります。

  1. 硬く平らな床に紙を置き、かかとを壁に軽くつけて立つ。
  2. 両足に体重をかけたまま、足の輪郭をペンでなぞる。一人でなぞりにくければ、家族に手伝ってもらう。
  3. いちばん長い指の先に印をつける。
  4. 壁側の紙の端から印までを測り、足の長さ(足長)として記録する。
  5. 輪郭のうち、親指の付け根側と小指の付け根側でいちばん出ている点に印をつける。その2点の間を直線で測り、足幅として記録する。輪郭をなぞれないときは、立ったまま足の両側の出っ張りに直接印をつける。
  6. 反対の足も同じように測る。

メジャーがあれば、足幅を測った位置をぐるりと一周した長さも記録しておきましょう。この長さを足囲(あしい)といい、足の厚みまで含んだ寸法になります。メジャーは締めつけずに当ててください。

輪郭を写した紙は、捨てずに取っておきます。いちばん長い指が親指か人差し指か、あるいは指の長さが近いかで、合う靴先の形が変わるからです。甲が高い、かかとが細い、どちらの足が当たりやすいといった普段の気づきも、同じ紙にメモしておきます。

左右で寸法が違うときは、大きいほうの足が窮屈にならないサイズを選びます。小さいほうの足で靴が脱げないかは、届いてから確かめてください。長いほうの足と幅の広いほうの足が、左右で逆になることもあるんです。

サイズ表が、足と靴のどちらの長さかを読む

靴から外した中敷きを、紙に写した足の輪郭に重ねて比べる様子
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ベアフットシューズのサイズ感は、ブランドやモデルによって違います。測った足長をサイズ表に照らすときは、まず表の数字が「足の長さ」なのか「靴の寸法」なのかを見てください。表がどちらを示しているかで、自分で足す余裕の量が変わるんです。

表の数字例(公式の案内)読み方
靴の内側の長さと幅Barebaricsは、表がモデルごとの内寸だと説明し、足の長さに0.5cmの余裕を足して照らすよう勧めている測った足長に余裕を足してから、表の内寸と比べる
中敷きの長さFreet Flex 2の表は中敷きの長さで、実際の靴は2〜3mm長いと案内している。幅も中敷きで測った値。Lemsの日本公式チャートもインソールの実寸で、読み方はLemsのサイズ感とインソール実寸表の読み方にまとめた表の数字より、靴の内側は少し大きいと読む
モデルごとの推奨Xero Shoesは、普段のサイズを勧めるモデルと、サイズを上げるよう勧めるモデルを分けている(HFS II、Dillon Canvas、360 Rally、Mesa Trail IIは普段のサイズ)ブランドの表に加えて、モデルのページの推奨も読む

足先の余裕は「捨て寸」と呼ばれますが、全メーカーに共通する数値はありません。Vivobarefootも、モデルによってサイズ感が少し変わると案内しています。以前に同じブランドを履けたというだけでは、次の一足のサイズは決められないわけです。

余裕の量を数字で示しているブランドもあります。ALTRAの日本公式は、実測長に約1.3cmを足すALTRAのサイズの選び方を案内しています。一方で、Vivobarefootの日本公式サイズ表の読み方は、cm欄が靴の寸法ではなく素足の実測値です。同じcm表示でも、何の長さかはブランドごとに読む必要があるんですね。

表の数字が足の長さか靴の寸法か分からないときは、メーカーに問い合わせるか、交換しやすい購入先を選んでください。サイズ表記がEU・US・UKに分かれている場合も、どの表記を基準に作られた表かを確かめます。Freetは、EUサイズを基準に作っていて、UKとUSの表記は近い値に換算したものだそうです。

気になるモデルの公式ページは、ブランドとモデルの一覧からまとめて開けます。

靴下と中敷きを入れた状態で合わせる

厚さの違う3種類の靴下と、中敷きを外せる靴
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サイズは、実際に履く靴下と中敷きを入れた状態で合わせます。靴と足の間に挟むものの厚みで、靴の中の空間が変わるからです。

靴下を厚いものに替えると、指先だけでなく甲もきつくなることがあるんですよね。薄い靴下に替えると、今度は足が靴の中で動きやすくなる場合があります。つま先の広い靴を履いても、靴下が指を締めつけていれば、指は靴先の空間を十分に使えません。

中敷きも同じように空間を変えます。取り外せる中敷きを外すと、靴の中の空間は増えます。厚い中敷きを足すと空間が減り、足の位置が上がって、かかとの収まりも変わることがあります。中敷きが固定されている靴では、無理にはがして使わないでください。

夏と冬で靴下を替えるなら、どちらの靴下でも合うかを確かめておきます。緩さを埋めようと厚い靴下や中敷きを足して指先が押されるようになったら、その調整は足に合っていません。サイズか靴の形を見直しましょう。

素足で履くか、どんな靴下を選ぶかは靴下は履くかで扱っています。

注文前に、返品・交換の条件を確かめる

タグの付いた新しい靴と箱、返送用のラベル
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通販で失敗しないように、注文する前に、合わなかったときに交換や返品ができる条件をその店で確かめてください。つま先の形やかかとの収まりは、画面の写真と寸法だけでは判断しきれないからです。初めての一足なら、モデルを決める前に返品条件で店を選ぶくらいでいい、と僕は思っています。

返品の条件は、ブランドが同じでも一律ではありません。日本の販売店と海外の公式店、通常品とセール品で違うことがあります。サイズ交換の制度がなく、返品してから希望のサイズを注文し直す店もあります(MERRELL Vapor Gloveのサイズ感と返品条件)。実際に注文する店で、その商品に当てはまる条件を次の5項目に沿って読みます。

  1. 室内での試着はできるか。屋外で履くと返品できなくなるか。
  2. 商品が届いてから何日以内に、連絡や返送をする必要があるか。
  3. 返送料、交換品の送料、手数料を誰が負担するか。
  4. サイズ交換と返金のどちらに対応するか。交換したいサイズの在庫がない場合はどうなるか。
  5. 返すときに箱やタグが必要か。セール品など、返品の対象外の商品ではないか。

同じ「試せる」でも、店によって中身は大きく違うんです。Xero Shoesの案内は、交換するかもしれない靴を屋外で使う前に室内で確かめるよう勧めています。屋外で履いた靴は、全額の交換・返金の対象外です。一方、Altraの米国サイトは「30-Day Trial Run」を掲げていて、届いてから30日間、歩いたり走ったりしてから返品を決められます。ただし対象は米国在住の顧客だけです。制度の名前だけで判断せず、自分の届け先に当てはまる部分を読んでください(2026年9月30日に確認)。

海外の公式店で買うとき

このサイトのモデル一覧に載せた23モデルのうち、日本の公式ストアで買えないのは8モデルです。ブランドでいうとXero Shoesの5モデル、Barebaricsの2モデル、LemsのDrifterです。LemsとVivobarefootには日本の公式ストアがあり、Xero Shoesは国内の小売店が取り扱っています(2026年10月1日に確認)。海外の公式サイトから個人で取り寄せると、国内の店で買うときにはない費用と手間がかかります。

税関の案内によると、海外から届く品物の課税価格の合計が1万円以下なら、関税と消費税は免除されます。ただし、革靴や本底が革製の履物は、この免除の対象外とされています(税関「課税価格の合計額が1万円以下の物品の免税適用について」)。1万円を超えると、関税や消費税がかかることがあります。国際郵便で届く課税品は、受け取るときに通関料も別に必要です(税関「個人輸入通関手続」)。実際の税額は品物と価格で変わるため、このページでは金額を載せていません。

先ほどの5項目に加えて、海外の店では次の点を規約で確かめます。

項目規約で確かめること
届け先日本へ発送するか。日本向けの別サイトや販売店があるか
税金関税や消費税を注文時に店がまとめて請求するか、受け取るときに自分で払うか
返品先返送先の国。返送が国際発送になるなら、その送料と日数
返金の範囲送料や、支払った税金が返金に含まれるか
米国内だけの条件「交換無料」「お試し期間」が米国内の注文だけの条件ではないか

Xero Shoesのサイズ案内も、米国内の注文は交換無料としたうえで、米国外からの注文については別に案内しています。「交換無料」の表示が、日本からの注文にそのまま当てはまるとは限らないんですね。日本から注文したときの返送料と返金の範囲は、Xero Shoesのサイズ感と日本からの返品の負担にまとめました。

僕なら、最初の一足を海外の公式店で買うのは、二つの条件がそろったときだけにします。欲しいモデルが国内で買えないことと、返品にかかる費用まで読んで納得できたことです。合わなかったときの手間や費用が大きいと感じるなら、日本の公式ストアがあるブランドや、試着できる店を選ぶほうが気が楽だと思います。

届いたら、屋外で履く前に室内で試す

室内のきれいなラグの上に置いた、タグ付きの靴
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届いた靴は、屋外で履く前に室内で試します。いつもの靴下を履いて、立つ、指を動かす、歩く、向きを変える、の順に確かめてください。屋外で履いた靴は返品や交換を受けない店があるので、箱とタグを残し、きれいな床の上で試しましょう。

  1. ひもを一度ほどき、普段の強さで結び直す。
  2. 立って両足に体重をかける。いちばん長い指が靴の先に当たらないか。爪や指の付け根が上から押されていないか。
  3. 指を動かす。親指と小指を横に開けるか。縫い目や補強の部品が、指の動く範囲に当たらないか。
  4. 数歩歩く。かかとが毎歩大きく浮かないか。足が前へ滑って、指先が当たらないか。
  5. 止まったり向きを変えたりする。止まった瞬間にも指先の余裕が残るか。向きを変えたときに、足が靴の中で横へ流れないか。
  6. 安全に使える段差があれば、下りてみる。下りるときに指先が靴の先に当たらないか。

確かめるのは、つま先の余裕と前滑り、かかとの浮き、甲の4か所です。つま先の余裕には、指が動くための余裕と、足全体が前後に滑る余裕の2種類があります。指が動く余裕は要ります。一方、足全体が滑るのは、甲や足の中央、かかとが緩いサインです。靴先に空間があっても、足ごと前へずれていけば指先は当たります。

甲が痛くなるほどひもを締めないと足が収まらないなら、靴の形が足に合っていない可能性があります。靴下や中敷きを替えて試すときは、一度に一つだけ変えて、同じ動作を繰り返してください。痛みやしびれ、赤みが出たら、試着はそこでやめます。

合った靴での最初の散歩

合わないサインと、考えられる原因

長さと形の違う3足を、紙に写した足の輪郭にかかとをそろえて並べた様子
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合わないサインが出たら、サイズが小さいのか、大きいのか、形が合わないのかの3つに分けて原因を考えます。「大きめを買えば楽になる」とは限りません。前後の余裕が増えるほど、足は滑りやすくなるからです。

試着で気づくこと考えられる原因次に試すこと
立っただけで指先が靴の先に当たる長さが足りない足長とサイズ表を照らし直し、長いサイズへの交換を考える
立つと余裕があるのに、歩くと指先が当たる足が前へ滑っている。甲や足の中央が緩いサイズを上げる前に、ひもの締め方を見直す。甲の収まる形を探す
長さは余るのに、特定の指だけ当たる指の並びと、靴先の形が合わないサイズを上げず、先端の形が違うモデルを探す
小指側や親指側が、横から押される幅が足りないか、先端の絞り方が合わない幅の広い型があるモデルを探す(Lemsは型の幅をWIDE・WIDESTと表示している)
かかとが毎歩大きく浮く靴が大きい。かかとの形が合わないひもを結び直す。小さいサイズか、かかとの形が違うモデルを試す
向きを変えると、足が横へずれる甲や足の中央が緩い厚い靴下で埋めず、足の中央が収まる形を探す
ひもを締めると甲が痛い、しびれる甲の高さが足りない。締めすぎひもを緩めても収まらなければ、甲の高いモデルを探す

サイズを一つ上げ下げしても合わないなら、そのモデルにこだわらず、靴の形から探し直すほうが早いと思います。形の違う候補を探すときは、使う場面から選び直すと、必要な条件を外さずに絞れます。

参考にした研究・公式情報

記事を書くときに参照した研究や、メーカーなどの公式情報です。内容とリンクは、各資料に記した確認日の時点のものです。

  1. Vivobarefoot. 「Vivobarefoot Japan OFFICIAL」メーカー公式 確認日 2026-10-01
  2. Lems. 「【日本公式】LEMS 公式オンラインストア」メーカー公式 確認日 2026-10-01
  3. Buldt AK, Menz HB. “Incorrectly fitted footwear, foot pain and foot disorders.”学術資料 確認日 2026-09-06
  4. Vivobarefoot. “What is my size and how do I work this out?”メーカー公式 確認日 2026-09-06
  5. Barebarics. “Barefoot FAQ.”メーカー公式 確認日 2026-09-06
  6. Freet. “Flex 2.”メーカー公式 確認日 2026-09-06
  7. Xero Shoes公式「Sizing Info」メーカー公式 確認日 2026-09-06
  8. Xero Shoes(米国サイト). “Get Started.”メーカー公式 確認日 2026-09-06
  9. Altra. “FAQs.”メーカー公式 確認日 2026-09-06
  10. 税関. 「1006 課税価格の合計額が1万円以下の物品の免税適用について(カスタムスアンサー)」公的・専門機関資料 確認日 2026-09-30
  11. 税関. 「個人輸入通関手続」公的・専門機関資料 確認日 2026-09-30